ステップワゴンは、ミニバン市場の中でも長年にわたり家族層から高い支持を受けてきたモデルです。中でも注目されているのが、5代目となるRK型の旧型ステップワゴン。新型にはない魅力や装備、コストパフォーマンスの高さなどから、今でも「旧型のほうが良い」と評価される理由が多くあります。
跳ね上げ式の3列目シートによる広い荷室空間や、独自のわくわくゲートといった装備は、ファミリーカーとしての使い勝手を追求した設計の象徴です。
実燃費や走行性能においても、ガソリン車ながら日常利用に十分なパフォーマンスを発揮してくれます。都市部での取り回しや駐車性にも優れ、5ナンバーサイズの車体は扱いやすさにも直結しています。
一方で、年式相応の経年劣化や、最新の安全装備が非搭載であること、リセールバリューの面での課題なども存在します。
しかし、こうしたポイントを事前に理解したうえで検討すれば、旧型ステップワゴンは非常に魅力的な選択肢になり得ます。
この記事では、旧型ステップワゴンの実用性・維持費・装備・市場動向まで、あらゆる角度から検証し、「買って後悔しないか?」という疑問に丁寧に向き合います。
読後には、あなた自身にとって本当に価値のある選択を決断できるような情報を提供しました。ぜひ最後までお読みください。
出典:ホンダ公式
- 旧型ステップワゴン(5代目RK型)の実用性と装備の特徴
- 新型との違いと、価格・維持費面でのメリットとデメリット
- 実際のオーナー評価や不具合リスク、購入時の注意点
- 中古車としての狙い目グレードやリセールバリューの傾向
※下記目次より詳細をご確認下さい
- ステップワゴンは旧型のほうが良いのかな?検討してみた
- ステップワゴンは旧型のほうが良いと納得できる理由を検証
ステップワゴンは旧型のほうが良いのかな?検討してみた
家族が増えたタイミングやライフスタイルの変化により、広い車を検討する方は少なくありません。そんな中で「ステップワゴンの旧型って、今でも選ぶ価値あるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、中古市場で人気の高い5代目ステップワゴン(RK型)に注目し、新型との違いや実燃費、装備、家族視点での使い勝手などを総合的に解説していきます。
新車ではなく、あえて旧型を選ぶ価値があるのかを検証し、失敗しないための視点を提供します。

旧型ステップワゴンは今でも買いなのか?
家族向けのミニバンとして長年支持されてきたステップワゴン。なかでも「旧型」と呼ばれる5代目(RK型)は、今でも中古市場で根強い人気があります。
しかし、年式が古くなるにつれ「今でも買って後悔しないのか?」という不安を感じる方も多いはずです。ここでは、旧型ステップワゴンが今でも「買い」と言える理由と注意点を整理します。
買いだと言える理由
- 価格がこなれておりコスパが非常に高い
→ 100万円以下で状態の良い車両も多数。新車よりも大幅に安く購入できる。 - 「わくわくゲート」など独自装備が便利
→ 特に後方スペースが狭い家庭や都内駐車場で重宝される機能。 - ファミリー用途に適した広い室内空間
→ 荷室の広さ、2列目の跳ね上げシートなど、子育て世帯に嬉しい設計。 - 整備性が良く維持費も比較的安め
→ 一般的な整備工場でも対応でき、部品も豊富で安価。
注意すべきポイント
- 年式に応じた経年劣化
→ ゴム部品の劣化やエアコン、スライドドア周りの故障は事前確認が必要。 - 最新の安全装備は搭載されていない
→ 衝突被害軽減ブレーキなどは非搭載。運転に不安がある家庭は要注意。 - リセールバリューは高くない
→ 長く乗るつもりで買う前提で考えると安心。
結論として、旧型ステップワゴンは「価格・装備・広さ」において今でも魅力のある選択肢です。最新装備が必須でなければ、家族のライフスタイルに十分応えてくれる実用的な一台と言えるでしょう。
新型と旧型ステップワゴンの違いを簡単に比較
現在販売されている新型ステップワゴン(6代目以降)と、旧型として人気のある5代目(RK型)は、見た目だけでなく中身にも多くの違いがあります。ここでは、代表的な違いをわかりやすく解説します。
デザインと外観の違い
- 旧型(RK型)は角張った実用的なデザイン
→ 室内空間を最大限確保した形状で、万人受けする印象。 - 新型はシャープで洗練されたデザイン
→ プレミアム感や近代的な印象を重視したスタイル。
室内空間と利便性
- 旧型は跳ね上げ式の3列目で荷室が広い
→ 自転車やキャンプ用品の積載も余裕がある設計。 - 新型は床下格納式3列目でよりスマート
→ 荷室の見た目はスッキリするが、奥行きが犠牲になる場面も。
装備と安全性能
- 旧型は基本装備が中心でシンプル
→ ナビ、バックカメラなどはグレードによって異なる。 - 新型はHonda SENSING標準搭載
→ 衝突軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロールなど、安全面が大きく進化。
価格と維持費
- 旧型は初期費用が圧倒的に安い
→ 程度次第では車両本体が50万円台から見つかることも。 - 新型は税金・保険なども含めて割高
→ 燃費面ではハイブリッドで優れているが、初期投資が大きい。
このように、新旧ステップワゴンには「安全性・先進性」を取るか、「実用性・価格」を重視するかという明確な違いがあります。予算や家族構成、使用目的によって選ぶべきモデルは変わってくるでしょう。
ガソリン車で十分?実燃費と走りの評価
ステップワゴンを選ぶ際、「ハイブリッドにするか?ガソリン車で十分か?」という悩みを持つ人は多いです。特に旧型ステップワゴン(5代目RK型)はガソリン車が中心のラインナップ。ここでは実燃費や走行性能の面から、ガソリン車の評価について詳しく解説します。
実燃費はどれくらいか?
- 街乗りでは7〜9km/L前後が多い
一般的なミニバンと同等の燃費で、渋滞が多い地域ではやや悪化しやすい。 - 高速道路では11〜13km/Lとまずまず
クルーズコントロールなしでも一定走行なら比較的伸びる。 - 夏・冬はエアコン使用でやや低下
家族で使う場合は季節による変動を見越しておく必要がある。
走行性能と加速の実力
- 2.0Lエンジンはパワー不足を感じにくい
ファミリーカーとしては十分なトルクで、合流や登坂でもストレスは少ない。 - 低速域はやや重たさがある
特にフル乗車+荷物ありでは加速に若干の鈍さを感じる場面もある。 - 静粛性は可もなく不可もなく
高速走行ではエンジン音が気になることもあるが、会話が困難なほどではない。 - 足回りは硬めで安定感あり
長距離でも疲れにくい設計。揺れが少ないため子ども連れの移動にも適している。
全体として、ガソリン車でも普段使いにおいては十分な性能を持ち合わせています。燃費性能はハイブリッドに比べて劣るものの、初期費用やメンテナンスの安さを考慮すれば、旧型ステップワゴンのガソリンモデルは堅実な選択肢となり得ます。

荷室寸法やシートアレンジはファミリーに十分?
ステップワゴン旧型(5代目RK型)は、ファミリーカーとしてどれだけ使い勝手があるのか気になるところです。ここでは荷室の広さやシートアレンジの柔軟性について、実際の使用感を交えて解説します。
荷室の広さはどれくらい?
- 3列目を格納すれば広大なラゲッジ空間
床下に収納できる3列目シートで、フルフラットに近い状態を作れる。 - ベビーカーや自転車も積みやすい
実測で荷室奥行は約1,100〜1,300mmあり、日常使いには申し分ない。 - 開口部が広く高さもある
大きな荷物の出し入れもストレスが少ない。
シートアレンジの柔軟性
- 2列目キャプテンシートは前後スライドが長い
足元スペースを広げられ、子どもとの距離も調整しやすい。 - 3列目は床下収納でスッキリ
折りたたみ式ではなく、下に格納するため見た目もスマート。 - 2列目を倒せば大人2人が寝られる広さに
車中泊や長距離移動時にも便利なアレンジが可能。 - チャイルドシートの取り付けもスムーズ
ISOFIX対応で、安全かつ簡単に設置できる。
ステップワゴン旧型は、荷物が多くなりがちな子育て世代にとって十分な収納力とアレンジ性を持っています。買い物や旅行、キャンプなど幅広いシーンでの使い勝手が良く、ファミリーカーとしての実力は今でも健在です。

家族目線で見たデザイン・乗り心地の評価(妻視点あり)
車選びにおいて、家族とくに妻の意見はとても重要です。ここではステップワゴン旧型の見た目や乗り心地について、実際に妻の声を踏まえた家族目線での評価を紹介します。
外観デザインは古さを感じる?
- フロントマスクは好みによって評価が分かれる
シャープさよりも無骨な印象があるため、女性からはやや地味に感じることも。 - サイドのボックス形状は実用性重視の設計
背の高いデザインは「いかにもミニバン」という印象を与える。 - カラー次第で印象が変わる
ブラックやパール系カラーは今見ても落ち着きと高級感があると好評。
乗り心地・静粛性のリアルな感想
- 運転席・助手席ともに視界が広く安心感がある
特に小柄な女性でも見渡しやすく、運転しやすいと感じる。 - 2列目シートの座り心地が良好
スライド量が多いため、子どもとの距離を調整しやすい。 - 段差での揺れはやや硬め
荷物や人数によっては、後席に揺れを感じやすい。 - 車内の静かさは平均的
高速走行時には少しエンジン音が入るが、会話には支障なし。
総じて、見た目については好みが分かれる部分もあるものの、機能性や使いやすさでは高評価が多いのが旧型ステップワゴンです。妻からの意見でも「運転しやすい」「子どもを乗せやすい」といった安心感に関するポイントは非常に高く、ファミリーカーとしての完成度の高さがうかがえます。

ステップワゴン 8人乗りは狭い?リアルな声
8人乗りの旧型ステップワゴン(5代目RK型)は、ファミリー層にとって魅力的な選択肢ですが、「本当に8人も快適に乗れるのか?」という疑問を持つ方も多いはずです。ここでは実際に使っているユーザーのリアルな声をもとに、広さや使い勝手を検証します。
実際に8人乗るとどう感じる?
- 2列目は大人2人が余裕で座れる
シートが広く、長時間でも快適な空間を確保できる。 - 3列目は子ども向けと考えた方が現実的
大人が長時間座るには足元や背もたれがやや窮屈との声が多い。 - 全員が乗ると荷室スペースはほぼなくなる
3列目使用時は買い物程度の荷物しか積めないのが実情。
子育て世代の使い方に合っている?
- 子ども3人までなら十分な空間
幼児〜小学生程度の子どもが多い家庭には実用性が高い。 - 保育園送迎や習い事にも使いやすい
乗降性がよく、複数のチャイルドシートも無理なく設置可能。 - キャンプや旅行時は工夫が必要
8人乗りで荷物が多いときは、ルーフボックスなどの活用が推奨される。
利用シーンによって感じ方は異なりますが、8人乗りのステップワゴンは「大人8人が長距離移動に快適」というよりも「ファミリー用途で子ども中心に使う」前提で設計されています。その点を理解していれば、十分に満足できるスペースといえます。
ヴォクシー・フリードと比較してどうなの?
ミニバン購入を検討している方の多くが、ステップワゴン・ヴォクシー・フリードを比較対象にしています。それぞれに特徴があるため、どの点を重視するかで最適な選択が変わってきます。ここでは使い勝手や広さ、価格などの観点で比較してみましょう。
室内空間・広さの比較
- ステップワゴンは荷室・天井高が広め
家族での旅行やアウトドアに向いている。 - ヴォクシーは全体のバランスが良い
外観と内装のデザイン性も高く、万人向けの印象。 - フリードはコンパクトで都市部向き
小回りが利き、狭い道や駐車場で扱いやすい。
価格と中古相場
- ステップワゴン旧型はコスパが良い
5代目の中古車は安定価格で、内容に対してお得感がある。 - ヴォクシーは人気ゆえにリセールが高い
長く乗っても価値が落ちにくい傾向がある。 - フリードは燃費や維持費が有利
維持コストを抑えたい人にとって魅力的。
デザインや装備面での違い
- ステップワゴンは実用性重視
わくわくゲートなど独自性のある装備が魅力。 - ヴォクシーは先進装備とデザインで優位
インテリアの質感や安全装備の充実度が高い。 - フリードは簡素だが必要十分
コンパクトにまとめられた設計で、装備も基本的な内容に絞られている。
3車種には明確な個性があります。荷物の量や家族構成、普段の運転環境などを基準に考えると、ステップワゴンは「広さと実用性を重視する家庭向け」といえるでしょう。都市部の取り回しや予算重視ならフリード、見た目や装備にこだわるならヴォクシーが選ばれる傾向にあります。
ステップワゴン燃料ポンプリコールの不安と対応
旧型ステップワゴンを検討する際、「リコール対象かどうか」は大きな不安要素です。特に話題となったのが燃料ポンプのリコールで、該当する5代目RK型も対象に含まれています。ここではリコールの概要と、購入前にチェックすべき対応策を紹介します。
リコールの内容と対象
- 燃料ポンプが停止する可能性がある
エンジンが突然止まる恐れがある不具合として報告された。 - 5代目RK型の一部がリコール対象
製造期間により対象かどうかが分かれるため、個体ごとの確認が必要。 - ディーラーで無償修理が可能
対象車両は無料で部品交換できる体制が整っている。
購入前に確認すべきポイント
- 車台番号でリコール履歴を確認できる
国土交通省の「リコール検索」やディーラー問い合わせで確認可能。 - 修理済みであれば購入リスクは大幅に軽減される
修理証明がある中古車であれば、安心して検討できる。 - 整備記録簿もチェックの価値あり
定期点検をきちんと受けているかも合わせて確認したい。
リコールは不安に思われがちですが、正しく対処されていれば問題ありません。特にRK型は多くの個体が対応済みで流通しており、事前確認を怠らなければ、安全に乗れる中古車として十分検討に値します。
ステップワゴン旧型の不具合・故障のリスクは?
旧型ステップワゴン(5代目RK型)を購入するうえで避けて通れないのが「経年劣化による不具合や故障のリスク」です。年式や走行距離によって個体差はありますが、代表的な症状や対処法を把握しておくことが安心材料となります。
よく報告される不具合
- スライドドアの動作不良
モーターやレールの劣化で動きが悪くなることがある。 - CVT(無段変速機)のジャダー症状
走行中に振動が出るなどのトラブルが発生しやすい部位のひとつ。 - エアコンや電装系のトラブル
コンプレッサーや配線系の寿命で冷風が出ないなどの報告がある。
故障リスクを抑えるための対策
- 購入前に整備記録を確認する
定期的な点検がされている個体はトラブルが少ない傾向がある。 - 消耗品の交換履歴を把握する
タイミングチェーンやブッシュなど、劣化部品の更新履歴は重要。 - 信頼できる中古車販売店での購入がベスト
無保証販売よりも、一定の保証やアフターサービスがある店舗が安心。
中古車には当然ながら不具合のリスクがありますが、事前の情報収集とチェックを怠らなければ多くの問題は回避できます。ステップワゴンRK型は10年以上前のモデルながら、構造は堅実で、メンテナンス次第でまだまだ現役で活躍できる一台です。
ステップワゴンは旧型のほうが良いのかな?検討してみたの総括
ステップワゴンの旧型モデルには、価格や広さ、装備面で今もなお選ぶ価値のあるポイントが多く存在します。
一方で、年式なりのデメリットや最新装備の不足といった課題も見逃せません。だからこそ、「何を重視するか」を明確にしたうえで、家族のライフスタイルに合った選択をすることが大切です。
この章で紹介した各項目を参考に、旧型ステップワゴンが自分にとって本当に“良い選択肢”かどうか、納得のいく判断に役立ててください。
ステップワゴンは旧型のほうが良いと納得できる理由を検証
車選びは、単に「新しいから良い」とは限りません。特に家族で使うファミリーカーの場合、価格・装備・使い勝手といった実用面のバランスが重要です。
そんな中、ステップワゴンの旧型モデル、特に5代目(RK型)を検討する人が増えています。
この章では、実際の評価や中古市場の動向、リセールの現実、都市部での使いやすさまで、旧型ステップワゴンをあえて選ぶ価値について、多角的に検証していきます。

旧型ステップワゴン「5代目」の評価まとめ
5代目ステップワゴン(RK型)は2009年から2015年まで販売されたモデルで、今もなお中古市場で根強い人気を誇っています。ここでは、実際のユーザーの声や専門家の評価をもとに、旧型ステップワゴンの全体的な印象を整理しておきます。
高く評価されているポイント
- 室内空間が広く家族向けに最適
特に3列目の広さと床下収納の実用性が好評。 - 走行性能は安定志向でクセが少ない
長距離でも疲れにくく、日常使いで扱いやすい。 - わくわくゲートなど独自性のある装備
後部の横開きドアは他車にない便利な機能とされる。
注意すべき評価の低い点
- 燃費は最新モデルと比べると見劣りする
ガソリン車で実燃費10km/L前後が多く報告されている。 - CVTの耐久性にばらつきがある
ジャダーや滑りの報告もあり、点検履歴の確認が必要。 - 外観デザインが好みを分ける
購入層によっては「少し古い印象」と感じる人もいる。
全体として、5代目ステップワゴンはファミリーカーとしての実用性が高く、派手さよりも使いやすさを重視する方に向いています。車両価格も落ち着いており、予算重視のユーザーにとっては十分に「買い」と言える一台です。
中古で買うならどの年式・グレードが狙い目?
ステップワゴンの旧型を中古で検討する際、どの年式やグレードを選ぶかは大きな判断材料になります。価格と性能のバランス、装備内容、リセールまでを加味して最適な選択肢を見つけましょう。
年式で見る狙い目のタイミング
- 2012年~2013年式は装備と価格のバランスが良好
中期モデルで信頼性も高く、価格も手ごろになっている。 - 2014年以降は後期型で細かい改良が入っている
内装や安全装備の一部が改善され、満足度が高い傾向。 - 2009~2011年式は価格は安いがリスクも増す
走行距離が多く、消耗部品の劣化が進んでいる可能性あり。
グレードで見るオススメ構成
- スパーダ系は外装と内装が上質で人気が高い
ファミリー用途にも向いており、リセールにも強い。 - G・Lパッケージは価格を抑えたい人に最適
基本装備が充実しており、コスパが高い。 - Zグレードはターボなしでも十分な加速性能
日常使用には問題なく、扱いやすい。
購入後の満足度を上げるには、「整備記録の有無」や「修復歴の有無」もあわせて確認することが大切です。5代目ステップワゴンは玉数が多いため、焦らず比較検討することで、条件の良い1台に出会える可能性が高くなります。
旧型ステップワゴンのリセールと下取りは悪い?
旧型ステップワゴン(RK型)の購入を検討する際、リセールバリューや下取り価格は無視できない要素です。ここでは実際の相場と、リセール・下取りに影響する要素を具体的に解説します。
リセールが低めな理由
- 年式が古くなるにつれ需要が減少する
RK型は2009〜2015年モデルで、すでに10年以上経過している個体も多い。 - ミニバン市場の競合が激しく差別化しづらい
ヴォクシーやセレナなどの同クラス車と比べて再販価値が伸びにくい。 - ハイブリッド非搭載モデルのため燃費で見劣りする
近年の燃費重視傾向の中ではガソリン車が不利になりがち。
状態やグレードで差が出るポイント
- スパーダや上級グレードは相対的に評価が高い
見た目の印象や装備の充実度で買い手がつきやすい。 - ワンオーナー車や定期点検記録ありは査定に有利
安心感があり、業者買取でも評価されやすい。 - 大きな事故歴や修復歴がある車は大きく減額される
買い取り店は安全面や転売のしやすさを重視している。
旧型ステップワゴンは全体的に高リセールとは言えませんが、グレード選びや車の状態によっては一定の価値を保つことも可能です。長く乗るつもりで購入するのであれば、あまり大きな問題にはならないでしょう。
都市部で使うには?サイズ感と操作性と駐車場所のリアル
ステップワゴンは広々とした室内空間が魅力ですが、都市部で使うとなるとサイズや取り回しに不安を感じる方も多いでしょう。ここでは都内や郊外で実際に使う場面を想定し、ポイントを整理します。
項目 | サイズ | 補足 |
---|---|---|
全長 | 4,690mm | 標準モデル |
全幅 | 1,695mm | 5ナンバーサイズに収まる |
全高 | 1,815〜1,870mm | グレード・装備により変動 |
ホイールベース | 2,850mm | 室内空間が広くなる設計 |
最小回転半径 | 5.3m | ミニバンとしては小回り良好 |
室内長 | 3,080mm | 大人3列乗車でもゆとりあり |
室内幅 | 1,500mm | 2列目3人がけでも圧迫感なし |
室内高 | 1,395mm | 子どもが立って着替え可能 |
都市部でも意外と扱いやすい理由
- 最小回転半径は5.3mで取り回しやすい部類
ミニバンとしては小回りが利くため、狭い交差点でもストレスが少ない。 - 全長4.6m前後・全幅1.7m台で5ナンバーサイズも選べる
都市部の立体駐車場にも対応しやすく、一般的な駐車枠に収まる。 - バックモニターやパワースライドドアで取り回しが快適
狭い路地やスーパーの駐車場でも安心して使える。
注意点と実用面での判断基準
- 車高が1700mm以上あるため一部の立体駐車場では制限がある
事前に高さ制限を確認しないと停められない可能性がある。 - 車幅ギリギリの月極駐車場だと乗り降りが窮屈になることもある
とくにドア開口の広いスライドドアでも余裕がないと使いにくい。 - 都心の一部エリアでは取り回しに神経を使う道路もある
一方通行や細道の多い場所では事前のルート確認が重要。
ステップワゴンは見た目よりも小回りが利き、都市部でも十分に使えるサイズです。ただし、駐車場の条件や使い方次第で不便になることもあるため、日常の使用環境に応じた確認が重要です。

わくわくゲートの利便性と廃止理由
ステップワゴンの旧型(5代目・RK型)に搭載されていた「わくわくゲート」は、リアゲートを縦にも横にも開けられる2WAY構造が特徴です。利便性の高いアイデアとして登場しましたが、現行モデルでは廃止されています。なぜ高機能な装備が消えたのか、その背景を整理していきます。
わくわくゲートのメリット
- 狭い場所でもリアゲートを開けやすい
後方にスペースがない状況でも、横開きでアクセスできるため便利です。 - 3列目シートを使用していても荷物の出し入れが可能
通常の上開きゲートでは難しい積み下ろしもスムーズです。 - 買い物帰りの荷物整理がしやすい
サイドドアを使わずに素早く荷室にアクセスできる利点があります。
評判と実際の使用感にギャップがあった
実際には、わくわくゲートが「便利」という意見がある一方で、とくに女性層からの評価が分かれたという点が無視できません。
- 横開きのドアが重く感じる
力の弱い方には開閉が負担になるという声がありました。 - 駐車場での乗降動作と干渉する
子どもの乗り降りと荷物出し入れの導線が被る場面があり、混雑感があるとの指摘も。 - ドアが外側に大きく開くため後方確認が必要
スーパーの立体駐車場などでは「思ったより使いにくい」という実感が広がっていました。
廃止された主な理由
- コストと構造が複雑で重くなる
メカニズムが複雑な分、コストと重量増につながりやすい構造でした。 - ボディ剛性と衝突安全性の課題
横開きのためリアゲート周辺の剛性確保が難しく、安全性確保との両立が難しいとされました。 - 女性ユーザーからの不評があった
実際にホンダの市場調査でも、「便利だけど重い」「片手で開けにくい」といった女性視点のネガティブなフィードバックが多かったとされ、それが継続採用を見送った理由の一つとされています。
総括
わくわくゲートは、限られたスペースで荷物の出し入れをする家庭にとって非常に便利な装備です。ただし、実際に使用してみると「重くて使いにくい」「操作しづらい」と感じる方も一定数存在しました。とくに女性ドライバーの利用頻度が高いファミリー層では、こうした小さな使い勝手の差が「選ばれない理由」となり得ました。その結果、現在のモデルでは「利便性」よりも「使いやすさの平均値」を重視した設計へと転換されていったのです。
実際に旧型を買った人の成功・失敗エピソード
旧型ステップワゴン(特に5代目RK型)を購入したオーナーの中には、「買って正解だった」と感じている人もいれば、「思っていたのと違った」と感じる人もいます。ここでは、実際の体験談を基に、購入前に知っておくべきポイントを整理します。
成功エピソード:予算と実用性のバランスが魅力
- 購入費用を抑えて家計に優しかった
新車より100万円以上安く、浮いたお金で旅行に行けたという声も。 - 装備と空間のバランスがちょうどいい
5代目は天井も高く、荷物も積めて、アウトドアでも活躍したとのこと。 - 子育て世代には使い勝手が良い
スライドドアや広い荷室が、日々の送り迎えに便利だったという感想が多く見られました。
失敗エピソード:年式や整備状態に注意
- 維持費が思ったより高くついた
古くなった分、エアコンやパワースライドドアの修理で出費が増えたという報告も。 - 燃費が期待ほどではなかった
街乗り中心だとリッター8〜9km台に留まるという声が目立ちました。 - 前オーナーの使用状況によって状態に差があった
中古車としてのばらつきが大きく、内装の劣化やオイル漏れなども見つかった事例があります。
総じて、旧型ステップワゴンを買って満足している人の多くは、価格と実用性をしっかり見極めて選んでいたという傾向があります。一方で、見た目や価格だけで決めてしまった人は、想定外の修理費や使いにくさを感じるケースも少なくありません。購入時は車両の整備記録や試乗を通じて、リスクをしっかり見極めることが大切です。

新車ではなく「旧型」を選んで得られる充実したカーライフとは!
あえて旧型ステップワゴンを選んだことで、結果的に満足度の高いカーライフを送れている人も多くいます。価格や装備だけでなく、自分たちのライフスタイルに合った使い方ができるかどうかが重要です。
コストパフォーマンス重視の選択肢
- 新車価格の半額程度で手に入る
同等サイズの新型ミニバンより大幅に安く購入できます。 - 保険料や税金も抑えられる
型落ちの分、維持費もある程度抑えられるため、年間コストが軽くなります。 - 値段以上の室内空間と機能性
天井が高く、シートアレンジも多彩で、古さを感じさせない快適性があります。
ライフスタイルに合った実用性
- アウトドアや旅行にぴったり
大容量の荷室があるため、ファミリーキャンプや旅行で活躍するとの声が多いです。 - 子育て世代にとってストレスが少ない
チャイルドシートの装着や乗降のしやすさが重宝されます。 - 使い倒せる安心感がある
新車より気を使わず使えるため、小さな子どもがいる家庭にも向いています。
結果として、旧型を選ぶことで、「過度な出費に縛られず、家族と気兼ねなく出かけられる」という生活スタイルを実現できている人が多くいます。
ポイントは「古いからダメ」ではなく、「今の生活に合っているかどうか」を軸に考えることです。購入後のカーライフを前向きに楽しむためには、自分たちの価値観に沿った選択をすることが何より重要です。

ステップワゴンは旧型のほうが良い?その理由を徹底検証してみた!の総括
ステップワゴンの旧型、特に5代目のRK型は、今なお中古市場で根強い人気を誇っています。その理由は、価格の手頃さや家族向けの実用性、独自装備の存在にあります。
中でも注目されているのが、跳ね上げ式の3列目シートや広い室内空間、そして「わくわくゲート」と呼ばれるリアゲートの構造です。
これは狭い駐車場でも荷物の出し入れをスムーズにし、ファミリー層のニーズを的確に捉えた装備でした。ただし、使い勝手の評価が男女で分かれた背景もあり、次世代モデルでは廃止されています。
旧型の魅力は、価格面でも明確です。新車の半額以下で手に入る車両が多く、保険料や税金も抑えられるため、維持費も含めたコストパフォーマンスに優れています。
実燃費は街乗りで7〜9km/L、高速では11〜13km/L程度と、極端に悪くはない水準に収まっています。2.0Lエンジンは日常走行では十分な性能を発揮し、硬めの足回りは長距離移動にも適しています。
一方で、10年以上が経過した車両が中心となるため、経年劣化や不具合のリスクには注意が必要です。とくにスライドドアやエアコン周辺、CVTのジャダーなどは購入前にチェックしたいポイントです。
ただし、しっかりと整備された個体であれば、日常使用において大きな不安は感じにくくなります。
旧型ステップワゴンを選ぶ人の多くは、家族での使い勝手や趣味のアウトドア、予算とのバランスを重視しています。新型にはないメリットを持ちつつ、現実的な維持コストで「気軽に使い倒せる一台」としての魅力が際立っています。
都市部でも最小回転半径が小さく、小回りの利く設計で取り回しに困る場面は少なく、立体駐車場の制限をクリアできる仕様も多く存在します。
リセールバリューについては高望みできないものの、長く乗ることを前提に考えれば問題になりにくく、むしろ価格が落ち着いた今こそが購入の好機とも言えます。
生活にフィットするかどうか、実用性の視点で検討すれば、「ステップワゴン 旧型のほうが良い」と感じる理由は確かに存在しています。
コストを抑えつつ、家族のライフスタイルにしっかり寄り添ってくれる選択肢として、一度しっかり向き合ってみる価値があるでしょう。
「下取りって安いの?」「買い取りって、いくらで売れるの?」そんな疑問に、業界歴20年の視点からやさしくお答えします。損をしないための“売り方のコツ”を、裏事情と一緒に解説しています。
下取りと買取、どちらを選ぶべきか?
価格はどうやって決まるのか?
業者はなぜ「今売って」と言うのか?
損しないために、知っておくべき現実があります。
車を手放す前に、ちょっとだけ覗いてみてください。
きっと、売り方の見方が変わるはずです。
関連記事>>下取りや買取価格はどう決まる?業界歴20年の私が「高く売るために知っておくべき現実」を解説します
コメント