ekワゴンが安い理由は三菱迷走の末路説!

ekワゴンは、中古車市場で他の軽自動車と比べて明らかに安く販売されている車種のひとつです。その理由には、過去に発覚した燃費不正問題や、エンジン性能・走行性能に関するユーザーからの厳しい評価が背景にあります。特に2013年から2019年にかけて販売されたB11W型では、坂道でのパワー不足や加速性能の低さが多く指摘されてきました。

さらに、エアコンの冷えない問題も中古車購入時には注意すべきポイントです。三菱車の品質的な特性として、見た目はしっかりしていても内部構造や部品でコストカットが目立つ傾向があり、そうした点が中古車価格の安さにも影響しています。

とはいえ、中古ekワゴンが安いのは必ずしもネガティブなことばかりではありません。短距離利用やセカンドカーとして割り切って使うには十分な性能を備えており、購入費用を抑えたい方には魅力的な選択肢となります。実際、中古ekワゴンを安く購入するためのチェックリストや注意点を把握しておけば、賢い買い物ができる車でもあります。

この記事では、ekワゴンが安い理由を歴史や品質の実態から詳しく解説し、他社の人気軽自動車(N-BOX・スペーシア・タント)との比較や、購入時に後悔しないためのチェックポイントもわかりやすくまとめています。安く買って得する人と損する人の違いや、ekワゴンの維持費・修理費の実態なども紹介していますので、これから中古ekワゴンの購入を検討している方にはきっと役立つ内容だと思います。ぜひ参考にしてみてください。

ekワゴン 安い理由とは?歴史と品質の真実

燃費不正問題の実態

ekワゴンの燃費不正問題は、自動車業界全体に大きな衝撃を与えた事件です。この問題が明らかになったのは2016年で、三菱自動車が燃費データを実際より良く見せる不正を行っていたことが発覚しました。対象となったのは、ekワゴンやekスペースなどの軽自動車で、当時販売されていたモデルの多くが不正の対象でした。

なぜこのような不正が行われたかと言えば、ライバルメーカーと比較して燃費性能が劣っていたことが原因とされています。軽自動車は燃費性能が大きな購入判断材料となるため、三菱自動車は数字を改ざんしてでも競争力を保とうとしたのです。この行為によって、ユーザーには実際よりも燃費が良いと誤解させていたことになります。

不正の手法としては、走行抵抗値というデータを本来より低く設定し、その結果としてカタログ燃費値が5%〜10%程度高く表示されていました。つまり、実際に走行してみるとカタログの数値通りに走らないという問題が多発したわけです。

この燃費不正問題の影響は非常に大きく、一時はekワゴンの生産や販売が停止されました。さらに、三菱自動車はユーザーに対して補償金を支払う対応を取りました。結果として、三菱のブランドイメージは大きく低下し、中古車市場でもekワゴンは大幅に値下がりする事態となりました。

購入する側としては、この過去の燃費不正問題を知ったうえで、中古車として安価に購入することを前提に考えると良いでしょう。燃費の面で期待しすぎないことが大切です。


エンジン性能や走行性能の真実

ekワゴンのエンジン性能や走行性能については、過去モデルと現行モデルで大きな違いがあります。特に燃費不正問題があったB11W型(2013年〜2019年)については、多くのユーザーから「加速が悪い」「坂道でパワー不足を感じる」といった声が多く聞かれました。

この理由として、搭載されているエンジンの出力がそもそも控えめであることが挙げられます。B11W型に搭載されていた3B20型エンジンは、660ccの自然吸気エンジンで、街乗りレベルであれば問題ないものの、坂道や高速道路では非力さが目立つ仕様でした。

また、燃費性能を良く見せるためにセッティングが非常に燃費寄りだったことも、走行性能に悪影響を与えていました。実際、初期のB11W型では加速不足のクレームが多発し、メーカーはソフトウェア(ECU)の書き換えによって対応する事態となっています。

一方で、現行モデル(2019年〜)では日産と共同開発が行われたことで、エンジン性能や走行性能は大きく改善されました。加速力や静粛性も向上しており、安全装備や運転支援システムも充実しています。そのため、新しいモデルであれば、走行性能の不満はかなり少なくなっています。

中古車として過去モデルを検討する場合は、用途をしっかりと考えることが重要です。近距離移動や街乗りが中心であれば問題ありませんが、高速道路や長距離走行が多い人には物足りないと感じる可能性があります。購入前に試乗して、自分の使用シーンに適しているか確認することをおすすめします。

ekシリーズのエアコン冷えない問題

ekシリーズのエアコン冷えない問題

ekワゴンにおける「エアコンが冷えない問題」は、特に中古車を検討している方にとって重要な注意点のひとつです。車の性能として普段あまり気にされない部分かもしれませんが、実際に乗ってから困るトラブルとして多くの声があがっています。

原因はいくつかあります。まず、ekワゴンに搭載されているエアコンのコンプレッサーや冷媒の容量が、コスト削減の影響を強く受けていることが挙げられます。他社の軽自動車と比較して、冷却性能が控えめに設定されている印象があります。特に真夏の炎天下や長時間アイドリング状態では冷却能力が追いつかず、「全然冷えない」「風は出るけど涼しくない」という不満が出やすい状況です。

実際、販売現場でもこのエアコン問題はよく知られており、サービス入庫の際にガスの補充やコンプレッサーの点検が頻繁に行われています。ユーザーからすれば「こんなに暑いのに冷えないのは致命的」と感じる場面が多いでしょう。

新車時は多少冷えるものの、年数が経過した中古車では性能低下が顕著になる傾向があります。そのため、購入前に試乗してエアコンの効き具合を確認することが非常に大切です。中古車販売店での保証内容もチェックし、エアコン関連の部品が保証対象かを確認しておくと安心です。


三菱車の品質的な特性

三菱車の品質的な特性

三菱の軽自動車には、他メーカーとは異なる品質的な特徴があると言われています。これを一言でまとめるなら「見える部分はそれなりに作るが、見えない部分はコストダウンが激しい」という特徴です。

これは過去に販売現場で働いていた人間の間でもよく話題になるポイントで、内装や外装はそれなりに仕上がっていても、機械的な部分や部品の品質はやや割り切りを感じる構造になっています。実際、エアコンコンプレッサーや足回り、細かな部品類などは、長期使用での劣化や故障報告が他社よりも目立つ傾向がありました。

一方で、軽自動車としての最低限の実用性や価格面でのメリットはしっかり確保されています。つまり、安い価格で必要最低限の移動手段を確保する車としては成立していますが、快適性や耐久性を重視する人には不向きな側面もあります。

また、歴史的な背景として、三菱は過去にリコール隠しや燃費不正問題を起こしており、企業文化として開発部門の独自性が強すぎた時期もありました。これは品質管理や製品開発において、現場や顧客の声が反映されにくい状況を生んでいた原因でもあります。

これらの特徴を踏まえると、三菱車を購入する際には「価格相応」という意識が重要です。細部の品質や快適装備を重視する人は他社の軽自動車を選んだほうが安心ですが、シンプルに安く使いたいという割り切った用途であれば、三菱の軽自動車は十分に選択肢となります。購入前に車両の状態確認を丁寧に行うことが、トラブル防止のための最善策です。

元関係者だった私が語る三菱車が安い理由

元関係者だった私が語る三菱車が安い理由

三菱自動車が中古市場で安い理由は、単なるコストパフォーマンスの良し悪しだけでは語れません。むしろ、その価格には長い歴史の中で三菱自動車が自ら築き、自ら崩していった背景があります。これを知らずに「安いからお得」と考えるのは危険です。

三菱は日本有数の歴史ある自動車メーカーですが、その歩みは問題の連続でした。2000年代初頭のリコール隠し問題では、ユーザーの安全よりも社内保身を優先した企業体質が露呈しました。問題が発覚してからも、開発部門と販売現場が連携しない閉鎖的で封建的な企業文化が続き、ブランドイメージの失墜は避けられませんでした。

最大の問題は、ユーザーや市場の声を全く顧みない商品開発姿勢です。軽自動車市場が利便性やスライドドア重視に大きく舵を切っていたにもかかわらず、三菱はH82Aトッポという、時代錯誤のモデルを新型車として投入しました。現場の新車発表会では「これで本当に売れると思っているのか」と販売員から怒号が飛び交う事態も起きました。

こうした状況は軽自動車だけに留まりません。SUVが求められる時代に、セダンのギャランを主力として売れると信じて開発を進めていた開発体制も象徴的でした。市場のニーズよりも社内の論理を優先する。現場の声よりも技術者のプライドが前に出る。こうした姿勢が三菱ブランドを徐々に弱体化させていったのです。

販売現場で最も困ったのは、こうした問題の積み重ねによって、お客様からの信頼を一つずつ失っていくことでした。燃費不正問題が発覚した2016年には、その失望が決定的となり、中古車市場での評価は大きく低下しました。

だからこそ、三菱車が安い理由は「安かろう悪かろう」ではありません。正しくは「三菱が自らのブランド価値を失ってしまったから安い」のです。もちろん価格が安いこと自体は悪いことではありません。割り切って使う人や、短期間の利用を前提とした人には合理的な選択肢です。しかし、なぜここまで安くなったのか。その歴史的背景を知った上で選ぶことが、中古の三菱車を賢く買うために最も重要な視点だと私は考えています。


ekワゴンの歴代モデルと現行モデルの違い

ekワゴンは2001年に初代モデルが登場してから、これまでに4代にわたるモデルチェンジが行われています。それぞれのモデルには特徴があり、現在販売されている現行モデルとは大きく違いがあります。

初代モデル(2001年〜2006年)は、三菱が「いい軽」というコンセプトで作り上げたベーシックな軽自動車でした。シンプルなデザインと実用性が重視され、特に目立った装備はありませんでしたが、日常の移動手段としては十分な性能を持っていました。

2代目モデル(2006年〜2013年)は、利便性が向上し、助手席側に後席電動スライドドアを採用するなど、使いやすさが強化されました。この頃は日産へのOEM供給も始まり、ekワゴンは「オッティ」としても販売されるようになりました。

3代目モデル(2013年〜2019年)は、デザインが大きく変更され、新型エンジンやekカスタムという派生モデルが登場しました。しかしこのモデルは、燃費不正問題が発覚したことで悪い意味で有名になっています。燃費性能だけでなく、坂道でのパワー不足や加速性能の低さに対するクレームも多く、販売現場ではユーザーの不満に対応するケースが目立ちました。

そして現行モデル(2019年〜)は、日産との共同開発により大幅に進化しました。安全装備「e-Assist」が標準装備され、エンジン性能や静粛性も改善されています。室内空間も広く、最新の軽自動車としての基準をしっかりと満たしています。派生モデルとしてSUVテイストの「ekクロス」やEVモデルも展開されており、過去モデルとは一線を画した仕上がりです。

中古車市場では、初期のモデルほど価格が安く、現行モデルに近づくほど装備が充実し、価格も高めになる傾向があります。用途や予算に合わせて、どのモデルを選ぶか慎重に検討することが大切です。特に走行性能や安全装備を重視する人は、現行モデルを選んだほうが後悔しないでしょう。

ekワゴンと他社軽自動車の比較(N-BOX・スペーシア・タント)

ekワゴンと他社軽自動車の比較(N-BOX・スペーシア・タント)

軽自動車を検討する際、多くの方が気になるのが「他の車と比べてどうなのか?」という点です。特に人気のホンダN-BOX、スズキ スペーシア、ダイハツ タントと比べたとき、ekワゴンには明確な特徴と立ち位置があります。ここでは価格・装備・燃費・走行性能という観点で詳しく比較していきます。

価格はekワゴンが圧倒的に安い

ekワゴン最大の魅力は、やはり中古車価格の安さです。特に中古市場では、N-BOXやスペーシア、タントに比べて数十万円安い個体が多く流通しています。リセールバリューが低いため、年式が古くなればなるほど価格差は顕著になります。

一方で、新車価格はそこまで大きな差はありません。新車であれば、各メーカーともに価格はほぼ横並びと言って良いでしょう。したがって、中古車でコスパを最重視する人にはekワゴンが有力候補となります。

室内空間・利便性は他社が圧倒的に優勢

室内の広さや利便性に関しては、N-BOX・スペーシア・タントが圧倒的に優れています。これらの車種は、ほとんどのグレードで両側スライドドアを標準またはオプションで採用しています。小さなお子様の送迎や、狭い駐車場での乗り降りには非常に便利な装備です。

一方、ekワゴンは従来型のヒンジ式ドア(横開きドア)が主流で、スライドドアは採用されていないモデルが多い状況です。使い勝手の面では、やや見劣りする部分があることは知っておいた方が良いでしょう。

燃費性能はスペーシアが最優秀

燃費性能に関しては、スズキ スペーシアが頭ひとつ抜けています。スペーシアはマイルドハイブリッドを搭載しており、実燃費でも20km/Lを超える優秀な数値を記録することが多いです。

N-BOXやタントも最新モデルでは燃費性能が向上しています。対してekワゴンは、過去に燃費不正問題があったことからイメージダウンが避けられず、数値的にもトップクラスとは言えない状況です。

街乗りが中心で燃費重視の方には、スペーシアが最もおすすめしやすいと言えるでしょう。

走行性能はN-BOXが一歩リード

走行性能では、N-BOXが静粛性や直進安定性で高い評価を得ています。特に高速道路や長距離運転では、その差が体感しやすいと言われています。

タントは軽快な走りが特徴で、街中の取り回しに優れています。スペーシアは燃費性能に振ったセッティングのため、走行性能は標準的です。

ekワゴンは、街乗りであれば大きな不満は出にくい車です。ただし、高速道路や登坂路ではパワー不足を感じやすく、ストレスを感じる人もいるかもしれません。用途によって評価が分かれる部分です。


まとめ:ekワゴンは「安さ」に割り切れる人向けの車

総合的に見ると、ekワゴンは「とにかく安く軽自動車に乗りたい人」にとって最適な車です。特に中古車市場ではその価格の安さが最大の武器となっています。

一方で、利便性・快適性・燃費性能・走行性能などを重視するのであれば、N-BOX・スペーシア・タントの方が満足度は高くなるでしょう。購入検討時は、価格だけで判断するのではなく、自分の使い方やライフスタイルに合った車選びをすることが大切です。安さに納得できるのであれば、ekワゴンは十分に選択肢となります。


ekワゴンを買って後悔するケースとおすすめしない人

ekワゴンを買って後悔するケースとおすすめしない人

ekワゴンは価格が安いことで注目される軽自動車ですが、誰にでもおすすめできる車ではありません。実際に後悔しやすいケースや、購入を避けた方が良いタイプの人について紹介します。

まず、長距離移動や高速道路を頻繁に利用する人は避けた方が無難です。ekワゴンはエンジンパワーが他社と比べると控えめな印象で、高速走行や坂道ではストレスを感じやすい特徴があります。特に家族での遠出や旅行を頻繁に考えている方は、走行性能に優れる車種を選んだ方が安心です。

次に、快適装備や最新の安全機能を求める人も注意が必要です。ekワゴンはシンプルな構造と装備が多く、最新の軽自動車に搭載されている先進的な機能が不足しています。自動ブレーキや全車速追従型クルーズコントロールなどを求めるなら、他社の新しいモデルを検討する方が後悔しません。

また、小さなお子様がいる家庭や、高齢者が乗り降りする機会が多い人には不向きな場合があります。スライドドア非搭載モデルが多いため、乗り降りのしやすさや車内空間の使い勝手では、他社の人気軽自動車に劣ります。

さらに、リセールバリューを重視する人も避けた方が良いでしょう。三菱車は市場での評価が他社より低いため、数年後に売却する際の価格はかなり安くなる傾向があります。購入時の安さが魅力であっても、手放すときの価格低下を考慮する必要があります。

逆に言えば、短期間の使用やサブカーとして割り切るのであれば、ekワゴンは十分魅力的です。特に近場の買い物や送迎用など、走行距離が少ない用途ならコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。用途をしっかり限定することで後悔しない選び方ができます。


ekワゴン 安い理由と中古購入時の注意点

中古ekワゴンが安い理由と注意点

中古のekワゴンが他の軽自動車と比べて安く販売されているのには、いくつかの明確な理由があります。単に古いから安いわけではなく、三菱自動車の歴史的背景や車両そのものの特性が関係しています。

まず大きな要因は、過去に起きた燃費不正問題です。ekワゴンは2016年に燃費性能の改ざんが発覚したことで、ブランドイメージが大きく下がりました。この影響で、新車時の人気が他メーカーに比べて低く、その結果、中古車市場でも値崩れしやすくなっています。

もう一つは三菱車全体のリセールバリューの低さです。トヨタやホンダ、スズキの軽自動車は、中古車市場でも一定の人気があり価格が高止まりする傾向があります。しかし三菱は、中古車購入者から見ると「とりあえず安いけど、品質はそこそこ」という評価を受けていることが多いのが実情です。

注意したいのは、車両の状態によっては安さが大きなリスクになることもあるという点です。ekワゴンはコンプレッサー関連の不具合や、エアコンの冷えが悪いという声が多く、古い個体ほどこの傾向は強まります。長く乗るつもりで購入するなら、単純に安いからという理由だけで選ぶのは危険です。整備履歴や消耗品の交換状況を必ず確認する必要があります。

特に「短期的なセカンドカー用途」や「数年限定で乗りつぶす」という考え方であれば、ekワゴンはコスパの高い選択肢になります。逆に長期所有や家族のメインカーとして使うのであれば、他メーカーの車両と比較検討することをおすすめします。


中古ekワゴン購入時のチェックリスト

中古のekワゴンを安心して購入するためには、事前のチェックが非常に重要です。以下のポイントを参考に、できるだけ状態の良い車両を見極めましょう。

1. 燃費不正対象車か確認する

2013年~2016年に販売されたモデルは、燃費不正問題の対象になっています。販売店に確認し、該当する場合は、対策済みかどうか、補償対応があったかをチェックしましょう。

2. エアコンの効きを確認する

試乗時は必ずエアコンを最大出力で稼働させてみてください。冷風が弱い、吹き出しが弱い場合は、コンプレッサーや冷媒の不具合の可能性があります。修理費が高額になるため注意が必要です。

3. 走行距離と消耗品の交換歴を確認する

ekワゴンは安価な車両が多いですが、走行距離が10万kmを超えている個体も多く存在します。バッテリー、タイヤ、ブレーキパッド、エンジンオイルなどの交換履歴はしっかり確認しましょう。

4. 錆や下回りの腐食を確認する

年式が古くなると、ボディや下回りに錆が出ている車両があります。特に雪国使用車は塩害による腐食が進行している場合があるため、重点的に確認してください。

5. 安全装備の有無を確認する

最新の軽自動車と違い、中古のekワゴンは安全装備が限定的なものが多いです。ABSや横滑り防止装置(ESC)、エアバッグ数などの装備状況は必ず確認し、自分の使用条件に適しているか判断しましょう。

6. 修復歴の有無を確認する

価格が安い車両には、事故歴(修復歴)がある場合があります。販売店に修復歴の有無を確認し、納得した上で購入することが大切です。


このチェックリストを活用することで、中古のekワゴンでも安心して購入することができます。価格だけで判断せず、車両の状態や使用目的を明確にした上で選ぶことが、失敗しない中古車選びのコツです。特に安い車ほど慎重にチェックを行い、自分に合った1台を見つけることが大切です。

車に詳しくない人でもわかる中古車選びのポイント

中古車選びは難しいと感じる人が多いですが、いくつかの基本的なポイントを押さえておけば、車に詳しくない人でも失敗を防ぐことができます。重要なのは、安さだけにとらわれず「安心して使えるかどうか」に注目することです。

走行距離と年式のバランスを見る

走行距離は中古車選びで必ずチェックしたいポイントです。一般的には1年で1万km程度の走行が標準とされています。年式が古いのに走行距離が極端に少ない場合は、長期間動かしていなかった可能性があり、別のリスクも考えられます。走行距離と年式のバランスが自然なものを選ぶことが大切です。

整備履歴(メンテナンスノート)の有無を確認する

信頼できる中古車は、過去の整備履歴がきちんと記録されていることが多いです。オイル交換や定期点検の記録が残っているかを必ずチェックしましょう。これが無い車は、メンテナンスが適当だった可能性もあるため注意が必要です。

外装や内装の状態をよく見る

車両の価格が安い場合、外装の傷や内装の汚れが多いことがあります。多少の傷は問題ありませんが、大きなへこみやサビ、シートの破れなどは修理費がかかる場合もあります。細かい部分までチェックすることで、後々のトラブルを避けられます。

エンジン音や走行時の違和感を確認する

試乗ができる場合は必ずエンジン音や走行時のフィーリングを確認しましょう。アイドリング時に異音がする、加速時に息継ぎがある、ブレーキ時に振動を感じるなどの症状は、何かしらの不具合の可能性があります。わからない場合は販売店スタッフに素直に質問するのが安全です。

保証やアフターサービスを確認する

中古車は新車と違い、初期不良や故障のリスクがあります。そのため、購入時にどのような保証が付いているかを確認しておくことが重要です。エンジンやミッションなど高額修理が必要な部分が保証対象になっていると安心です。


ekワゴンの維持費や修理費の実態

ekワゴンは軽自動車の中でも中古車価格が安価なことで知られていますが、実際の維持費や修理費についても知っておきたいポイントがあります。購入後にかかるお金を把握しておくことで、安心して使い続けることができます。

自動車税や保険料は軽自動車標準レベル

ekワゴンは軽自動車なので、自動車税は年間10,800円(2025年現在)と非常に安価です。自賠責保険や任意保険も、他の軽自動車とほぼ同水準の料金で加入できます。維持費の安さという点では、軽自動車のメリットをしっかり受けられます。

燃費性能は過度な期待は禁物

ekワゴンは燃費不正問題があった影響で、カタログ燃費と実際の燃費の差が大きいことが指摘されてきました。街乗り中心でリッター15〜18km程度が現実的な数値と考えた方が無難です。ガソリン代を重視する人は、最新モデルや他社のハイブリッド車と比較すると差が出やすい部分です。

消耗品や修理費は一部で割高なケースもある

三菱車は純正部品が少し高めになることがあり、特にエアコン関連の修理費は注意が必要です。ekワゴンはエアコンの冷えが悪いという口コミが多いため、コンプレッサーの交換などで高額な修理費が発生する可能性もあります。

一方で、エンジンやミッションなど大きな故障はそれほど多く報告されていないため、日常のメンテナンスをしっかり行えば大きな出費は抑えられるでしょう。バッテリー、タイヤ、オイル交換などの費用は軽自動車の平均的な価格帯に収まっています。

車検費用は整備状態で大きく差が出る

中古のekワゴンの場合、購入後すぐに車検が必要になることもあります。車検費用はおおよそ5万〜10万円程度ですが、消耗品の交換や不具合があると追加費用が発生します。購入前に整備履歴や直近のメンテナンス状況を確認し、予算の余裕を持つことが重要です。


ekワゴンは維持費の安さを最大限に活かせる軽自動車ですが、車両状態によっては思わぬ修理費がかかるリスクもあります。安い車両を手に入れる代わりに、購入後のメンテナンスをしっかり行うことが、長く快適に乗り続けるためのコツです。

安く買って得する人・損する人の違い

中古のekワゴンは、安いからこそ得する人と損をしてしまう人がはっきり分かれる車です。どのような使い方をするかによって、その評価は大きく変わります。価格だけで飛びつくのではなく、自分のライフスタイルや用途に合っているかを冷静に考えることが大切です。

短期間の使用やセカンドカーなら得しやすい

ekワゴンを買って得するのは、短期間の使用を前提にしている人です。例えば、数年だけ乗るつもりだったり、家族のセカンドカーとして近所の買い物専用に使う人には向いています。元々の中古価格が安いため、購入コストを抑えられるのが最大のメリットです。

走行距離が少ない人や、高速道路をほとんど使わない人であれば、多少の不満があっても価格の安さで納得できることが多いでしょう。

長距離通勤や長期使用前提の人は損をしやすい

一方で、長距離通勤や長期間乗り続けたい人にはあまりおすすめできません。ekワゴンはエンジン性能や走行性能に過度な期待ができないため、高速道路での使用や長距離走行ではストレスが溜まりやすくなります。

さらに、長く乗れば乗るほど修理費やメンテナンス費用がかさむリスクがあるため、最終的にコストパフォーマンスが悪くなるケースもあります。リセールバリューも低いため、売却時に期待はできません。

安さを活かせる人が得する

結局のところ、ekワゴンは「安い車に求めるものが明確な人」が得をします。多少の不便や性能不足は織り込み済みで、その分価格で得をするという考え方ができる人には良い選択肢です。逆に、高い快適性や走行性能、安全性能を求める人が選んでしまうと、結果的に損をする買い物になりやすいと言えるでしょう。


ekワゴンはどんな人におすすめか?

ekワゴンは特徴がはっきりした車です。特に中古車市場では「安さ」という最大のメリットがある反面、装備や性能は必要最低限であることを理解する必要があります。では、具体的にどんな人におすすめなのか整理してみましょう。

近距離メインの利用者

まずおすすめできるのは、普段の移動距離が短い人です。近所の買い物や送迎、短距離の通勤がメインの人にはぴったりです。エンジンパワーの不足や静粛性の低さは、短距離であればそこまで大きなデメリットにはなりません。

車にコストをかけたくない人

次に、車にお金をかけたくない人にも向いています。新車で高額な軽自動車を買うより、初期費用が格段に安いekワゴンを購入して、浮いた予算を他の趣味や生活費に回すという考え方も合理的です。

セカンドカーや一時的な車が欲しい人

もうひとつは、セカンドカーとしての利用や、転勤・引っ越しなどで一時的に車が必要な人です。数年乗って処分する前提であれば、ekワゴンの安さは大きなメリットになります。多少の不便は「価格の安さ」で納得できるでしょう。

安さより快適性・性能重視の人には不向き

逆に、車内空間の広さやスライドドアなどの利便性を求める人、高速道路や長距離運転が多い人、安全装備を重視する人にはおすすめしにくい車です。そういった人には、ホンダN-BOXやスズキ スペーシア、ダイハツ タントなどの人気車種の方が満足度は高いでしょう。


中古のekワゴンは、使い方と求める価値観が明確な人にとっては非常にコストパフォーマンスが高い車です。逆に、軽自動車でも快適さや性能を求めたい人には別の選択肢をおすすめします。どんな使い方をするか、何を重視するかによって、満足度が大きく変わる車と言えます。

この記事のまとめと購入時の注意点

ekワゴンは、中古車市場で圧倒的に価格が安い軽自動車として注目されています。安さが魅力である一方で、三菱自動車が抱えてきた過去の問題や品質的な特性を理解した上で購入を検討することが重要です。

中古のekワゴンが安い理由は、過去の燃費不正問題や商品開発のミスによるブランドイメージの低下が大きく影響しています。また、他社に比べて装備や快適性で劣る部分もあるため、安さだけで飛びつくのはリスクが伴います。

購入時に最も大切なのは、「自分の使い方に合っているか」を冷静に判断することです。近距離移動や短期間の使用を目的としているなら、ekワゴンは非常にコストパフォーマンスの高い車です。一方で、長距離通勤やファミリーカー用途、高速道路での利用が多い方には不向きな面が目立ちます。

購入時のチェックポイントとしては、燃費不正対象車かどうか、エアコンの効き、エンジンの状態、整備履歴の有無などをしっかり確認することが欠かせません。試乗できる場合は必ず走行性能や操作性をチェックし、不安を感じる部分は販売店に質問して納得した上で契約することが大切です。

最後に、ekワゴンは「価格が安いから悪い車」ではありません。コストを重視し、目的を明確にして購入すれば、大きな満足感を得られる一台です。ただし、事前の確認と現実的な期待値の設定を怠ると、思わぬ修理費用や不満に繋がる可能性があります。自分の使い方に最適かどうかをよく考え、慎重に選ぶことをおすすめします。

ekワゴンが安い理由は三菱迷走の末路説!の総括

中古市場においてekワゴンは、ホンダのN-BOXやスズキのスペーシア、ダイハツのタントなどと比較して、明らかに安価に流通しています。しかしその背景には、単に古い車だから安いという単純な理由だけでなく、三菱自動車が過去に抱えてきた問題や、車両そのものの特徴が深く関係しています。

大きな要因の一つは、2016年に発覚した燃費不正問題です。三菱自動車はekワゴンを含む軽自動車の燃費データを実際より良く見せる不正を行い、一時は生産・販売停止にまで追い込まれました。ユーザーには補償が行われたものの、企業としての信頼は大きく失われ、中古車市場でもその影響は今なお色濃く残っています。

さらに、ekワゴンは走行性能やエンジン性能においても、特に2013年〜2019年に販売されたB11W型では「坂道でパワー不足を感じる」「加速が鈍い」といった評価が多く寄せられていました。燃費を良く見せるために出力を抑えたセッティングが行われていたこともあり、実際の走行シーンでは物足りなさを感じる場面が少なくありませんでした。

加えて、ekワゴンはエアコンの冷えが悪いというユーザーの声も多く、中古車を購入する際には特に注意が必要です。コスト削減の影響で、エアコンの性能が控えめになっているモデルが多いため、購入前にしっかりと冷房の効きを確認することが大切です。

とはいえ、三菱車全体が「悪い車」というわけではありません。見える部分の仕上がりはしっかりしているものの、見えない部分でのコストダウンが目立つという品質的な特徴があります。つまり、長期間・長距離を乗るメインカーとしての使用にはあまり向いていませんが、短期間のセカンドカーや街乗り専用車として割り切って使うのであれば、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢になります。

さらに、歴代のekワゴンを振り返ると、現行モデル(2019年以降)は日産と共同開発が行われ、走行性能や安全装備も大きく改善されています。そのため、価格だけでなく年式やモデルごとの違いを理解した上で選ぶことが重要です。

三菱自動車は過去にリコール隠し問題や市場の声を無視した商品開発姿勢など、多くの過ちを犯してきました。その結果、ブランドイメージは他メーカーに比べて劣り、中古市場での評価も低い状況が続いています。しかし、その背景を理解し、用途や目的を明確にして購入すれば、ekワゴンは決して悪い選択ではありません。安い理由を知ったうえで、自分の使い方に合った1台を選ぶことこそが、賢い中古車選びにつながると言えるでしょう。

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